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パラボックスのドールカスタム講座

溶剤でアイのカットラインを滑らかに仕上げます

ソフビの表面仕上げについて
普段いろいろに使っている道具類の中からソフビの削り加工カスタムで表面仕上げ用に使えそうな溶剤を探してみました。
ソフビはアクリル樹脂なのでシンナーには溶けます。画像に載っていませんがラッカー薄め液(ラッカーシンナー)とかも使えますが、匂いの強力なシンナー系の溶剤は苦手なので、なるべくソフトなものを選びました。
画面左からアクリル絵具用クリーナー(ホルベイン)、リムーバー(除光液)、アクリダイン(塩化メチレン)、アセトン原液、タミヤX-20A(アクリル塗料溶剤)、ミスターカラーうすめ液(シンナー)、ナガシマソフビカラー専用シンナーです。
アセトン、アクリダインはかなり強力ですが、専門のショップで手に入るものばかりです。
(シンナーというのは薄め液のことで、名前が同じでもそれぞれ成分は異なります。注意が必要です。)

X-20Aやリムーバーは溶剤成分をかなり控えめにしているのであまり効果はありません。他の強力な溶剤で表面を溶かした後に、仕上げに拭いて使うとテカテカ感をなくしてくれます。
アクリル絵具用クリーナーやアセトン、ソフビカラー専用シンナーはそんなに強力ではありませんが、時間をかければ表面の凸凹の処理に仕えそうです。
これらの中ではアクリダインが強力です。
アクリダインは元々がアクリル系の樹脂を溶かして接合させる接着剤です。主成分の塩化メチレンは毒性が高いようなので、取扱い注意です。東急ハンズ等で手に入ります。アクリルボード用接着剤のアクリサンデーの成分も同じです。

これらの溶剤をソフビに使うことの副作用や弊害については調べておりません。自己判断で参考にして下さい。実際に試してみられる場合、換気のいい場所で手袋やマスクを使うなど管理には充分注意して下さい。


  • 目の輪郭と中だけでなく、外側もほんの僅か削ってみました。その削り跡を鑢だけでなく、溶剤で溶かして滑らかに仕上げます。

  • アクリダインを綿棒に付けて、縁、及び目の周りを拭いていきます。

  • 目の縁だけでなく周りの削り跡も気にならない程度に滑らかになりました。

  • アセトンや強いシンナー系の溶剤などでなめした後は、溶けたソフビがべとべとしたりする場合があります。 その場合は、除光液などでふき取るようになめすとベタベタ感や照かりがなくなります。

  • 大きいサイズのヘッドは目の縁を細かく処理できるので作業が楽です。

  • アイホールの隙間がなくなって、滑らかなホールができました。


  • 虹彩2㎜サイズの特殊アイです。