第24回ドールコンテスト寸評

第24回コンテストに沢山のご投稿、ありがとうございました。
いつものことで大変恐縮ですが、審査に時間がかかり発表が遅れましたことをお詫びいたします。

パラボックス10周年の年、また新しく次の10年に向けて、いろんなことを考えながら運営しておりますが、このコンテストはお客様からのメッセージを唯一画像で聞ける機会であり、こちらが考えていることと、お客様の求められているものが近かったりすると嬉しくなり、また違う発見や喜びも一杯あります。

カスタムドールって、本当は、粘土で手を汚したり、面相筆を上手に使えなくても、自分だけの自由なドールが比較的簡単にできるところが一番の良いところだと思っています。しかも自作のオリジナルドールと胸をはっていただけたら嬉しいです。

これからも、いろんなレベルのいろんな嗜好のいろんな方が、自由にご自分の作られたカスタムドールを発表していただけるように頑張ります。

結果と個々の寸評ですが、 PARABOXのドール原型及び全体のプロデュースを担当していますバーバラ秋成の好みで選ばせていただいておりますと同時に、寸評も選考の際に気になったことを率直に書いてあります。表現がきつかったりした場合はご容赦ください。逆にいろいろ批評や具体的なアドバイスを希望される場合は、その旨投稿の際にご明記ください。
楽しんでいる方に、詳しく批評するのはためらわれますし、簡単な表現ですまされるよりも、より具体的にアドバイスを望まれる方にはきちんと評価して詳しく書かせていただきます。

特に重視してみている点は、密度です。技量ではありませんので、技術の上手な方にもぜひ知っていただきたいと思います。ドールは心が投影されます。そのヘッドなりにどれだけの想いが込められているのか、そういうことを感じ取られるように日々精進していますので、投稿される方も同じように頑張ってください。


ご自分の作品がより詳しく伝えられるように撮影にも十分に配慮や工夫された方が賢明です。せっかくの素晴らしいドールも撮影次第で半減することもあります。

イラスト部門の場合も同様です。イラストが上手でドールの絵を描いて投稿したといった簡単に投稿でももちろん構いません。下手とかうまいとかよりも、何を考えてその絵を3次元にした際に良いものができそうだなと思うかどうかです。
絵もやはり心と密度(想い)を見させていただいています。

今回は、イラスト部門に何点か気になる作品がありました。皆様の投稿はカスタムドールの今後の展開にもとても役立たせていただいています。
漫画イラストが大好きなので、イラスト部門続けています。これからもどしどし投稿してほしいと思っています。

優秀賞
ヘッド部門: 該当無し
原画ぬいぐるみ部門: 該当無し

準優秀賞
ヘッド部門: no08 ハル 作/ 初夏
原画ぬいぐるみ部門:

佳作
ヘッド部門

no03 ゆきね 作/はつらつ制服少女

原画ぬいぐるみ部門
noG06 nyantora 作/ ma cherie

尚、選考にあたって、下記の規約を勝手にもうけさせていただいております。

※これまで優秀賞を受賞されている方は表彰は行っておりませんので、了解下さい。また、前回に佳作や准優秀賞に選ばれた方で、同等だと思った場合も同じ賞の表彰はしていません。前回よりかなり敷居が高くなりますのでその旨ご了承ください。

※これまでに投稿された作品で、コメントが無用(不要)な方はメールでお知らせください。カットさせていただきます。

ヘッド部門
今回は、平均的に上手な方の作品が多かったのですが、これといったインパクトを感じるものが少なかった気がします。
もうちょっとといった感じの作品が多くて、本当にそのもうちょっとが難しいのですが、そこを超えるともっと可愛いドールが活き活き仕出して素晴らしい領域になるとおもうのですが。もう少し頑張ってください。

no01 かにもどき作/ 恥ずかしがりや
コメントどおりの初々しさ、優しさが十分に出てますね。ただし初めてなので平均的でもう少し個性とか技術の工夫とか表現の工夫とかが欲しい気がします。でも正統派だから頑張ればもっともっと輝いた子が誕生しそうです。これからが楽しみですね。楽しみながら上達してドールの奥深さを感じられるようになったらいいかなと思いました。

no02 ゆきね 作/ ふんわり制服少女
リトルPちゃんヘッドが最初のドールだったのですね。ちょっと大変だったかもしれません。口元の位置とかはヘッドの原型に関係してきて、目の大きさや位置と会わせるのが難しいと思います。それからヘッドの出来も関係します。鼻の上下の窪み方とかいろいろです。ヘッド原型良ければもっと楽に楽しめたかもしれないと思ってしまいました。苦労の後が出ていますね。でも上手い下手関係なく愛着というのがすごい大事なので、それを最初の子で手に入れられたのではないでしょうか。

no03 ゆきね 作/はつらつ制服少女

2作目は格段に上達しましたね。植毛がない分だけ手描きの際にも楽だったかもしれません。制約がなく自由にのびのびとしています。本当にあかるくはつらつした活き活きさが十分に伝わります。瞳の描き方や口元もほぼ完成の領域かと思います。アクリル絵具にはいろんな材料があって、いろんな表現ができます。今回は佳作ですが、もっともっとみてみたいと思いました。

no04 ゆきね 作/ 初めての男子
描き目の子と入れ目の子とでは全然いろいろんな点が変わります。入れ目の子は目元を自由に削ったりして結構表現の幅が簡単に広がりますので、もう少しカスタムの工夫があった方が個性的で面白い子になったかもしれません。それよりも衣装づくりが主な方でしたら、衣装も全体見せていただけたら嬉しいです。

no05: ゆきね 作/ クール系制服少女
はつらつ制服少女とはまた違った清楚系のアニメ女子って感じですね。ブルーの色の瞳がきれいに描けています。
かなり上達されていますが、瞳の周りの表現が少しシンプル(寂しい)かな。もう少し表現方法をいろいろ考えて足していくような感じです。せっかくだからもう少し頑張って。


no06 ゆきね 作/ お姉さん系制服少女
とても可愛い雰囲気なのですが、撮影が少しボケてしまいましたね。それからせっかくのコメントの衣装とかも画像がないので雰囲気が伝わっていません。総体的によくできていますが、作家様がシンプルが好きだという感じでお人形にも少し元気がないかなと思いました。シンプルだけどとても活き活き力強い子もみてみたいです。

no07 鞠 作/ 異国の少女
初めてのドールメイクだったのですね。瞳の上の瞼の表現は違和感があまり感じられなくてよくできています。下のまつ毛が大変だったかもしれません。
絵具を使われる際に、自分が思われるより数段薄めて(ほとんど水で色気がないぐらい)、薄い色で着彩されると極端に目だなくなり、多少荒くても気にならないですよ。少し下マブタのまつ毛が濃かったから、印象がぐっと固定されてしまいましたね。
でも作りたい感じはよくできていて、伝わって来ますよ。


no08 ハル 作/ 初夏
前云回のメグより少し上達されましたね。細かいところまで神経がいきわたってドールヘッド全体の完成度も高く感じます。
ローラヘッドとは思えないぐらいカスタムメイクされていて技術力も含めて素晴らしいと思いました。



no09 ハル 作/ プチフェアリー
羽根のウィッグ面白いですね。でももう少し工夫が必要だったかもしれません。メイクも個性的でよくできていると思います。
できればアイの隙間をなくすぐらいの緻密なカスタムできてたらもっと素晴らしかったと思います。

no10 ハル 作/  吸血姫
リトルPちゃんヘッドはとても難しいのですが、個性的な子を作り上げてすごい力量だと思います。
評価する側としてはあまりタイプではないのですが、作者様的にはこの子が一番力が入っているのかなと思いました。

no11 モラン 作/ 涙
作者様のコメントを読ませていただいて込めた思いがそのまま伝わりました。ソフビはキャストやビスクなどと違って人肌に近い柔らかさがあります。特にお顔は柔らかさが生きます。メイクや削りなどのカスタムももっといろいろ知ると楽しくなると思います。今回の子ですが、少し過剰だったかもしれません。もう少し控えめでも感情が十分伝わったでしょうし、悪くはないのですが、ぎりぎりといった感じでしょうか。写真の美しさメイクも丁寧できれいです。技術的にかなり素晴らしい表現力をお持ちのようです。大胆でしっかりした構成、いろんなことを考えて作れれていることが分かります。もう少しだけソフィスティケートされて自然な感じにみられるようになればもっと素晴らしいと思いました。

no12 彩月 作/ アンティーク風味
初カスタムのプチ姫のリアルとアニメの中間ぐらいといった感じ、オッズアイの可愛らしさ、ちょうど良い加減で調整できていると思います。ちょっと撮影がもう少しかな。衣装も手作りのアイもとても上手でかわいい子だと思います。

no13 彩月 作/ 夢で逢いましょう

白一色の中で夢をみている眠り姫とても素晴らしいと思います。ちょっとアニメチックなのにアニメ風じゃなくリアルに感じるのは不思議な気がします。まだまだメイクの技術が追い付いていないようですが、そんなのが気にならないぐらい可愛いですね。もう少しだけ彩色頑張って完成度がたかければ表彰したいなと思うレベルでした。でも可愛いし素敵なドールです。

no14 ゆえふぁ 作/ アンジェラで妖精さん
ゆったりとして可愛い癒しを一杯感じられる子になっていますね。素晴らしいと思いました。メイクも水彩色鉛筆とパステルだけということですが、ナチュラルメイクで違和感が全く感じられないというのは一つのテクニックです。
妖精耳大きすぎるかと思いましたがちょうど良い感じですね。ぬいぐるみと一緒の写真も含めて、この子が欲しいという人は一杯いそうです。アイラッシュをもう少しだけ上向きにつけるといいのですが、少し難しいかも。ユーチューブでメイクやカスタムの手順、方法などをアップする予定ですので、そういったものを参考にしてもっと完成された素晴らし子を作ってください。

no15 リチウム 作/ うさぎ
とっても清楚でおとなしい姫姉、初めてみたような気がします。残念ながら画像が少しぼやけて小さく下向きなので、雰囲気だけしか伝わってきませんが、サイトでアップのお顔をみると、とてもきりっとしたシンプルできれいなメイクでした。
作者様の気持ちが一杯詰まっているような気がします。

no16 れあ 作/ 令嬢
初カスタム、目一杯アップにして投稿していただきありがとうございます。初めてということなので、具体的なアドバイスをさせていただきますね。荒い部分が気になりますが、もともとは小さいヘッドでこんなにアップで見ることはないので、多分原寸でみたらきれいに可愛く見えるような気がします。
力強く描けていることはとても素晴らしいです。中間色や淡い色を使われている点も色の使い方も上達していけるタイプだと思います。小さいヘッド用の付けまつげは仕入れに苦労しています。大きさが人用の流用なので、なかなか細くて短くて小さいアイラッシュが手に入らないのです。それでも一本一品サイズを調整するぐらいの緻密さで手入れしていただければもう少し自然になると思います。もっと繊細に細かい部分に気を使われたらよいと思います。Sグレーテルヘッドなみの小さいヘッドを綺麗に仕上げる一番大事なポイントは、ルーペ眼鏡みたいなものを使うぐらいに細かい部分を繊細に大事に扱うということです。見える範囲、できる範囲で済ませるのはなくて、小さいものには小さいものを作る道具とコツが大事になります。
頑張ってくださいね。

no17 Malfrue 作/ Alice
ポーランドのドール作家さんです。カスタム毎回投稿していただいてありがとうございます。
衣装や撮影の背景など毎回工夫されていて、創作ドールの感じがとても楽しいです。
21-03ヘッドの可愛らしさがよく出ていて素晴らしいアリスが誕生していますね。

no18 Malfrue 作/ Angela
首だけじゃないように首から下を衣装で隠すとかしてもらった方がよかったかもしれません。メイクが面白いですね。

no19 れあ 作/ 水色のグレーテル
前作よりもアイラッシュがきれいに収まっていて、上手になりましたね。次はアイラインやまつ毛を、もっと小さい筆でもっと小さく表現できたら、もっと可愛くなると思います。

no20 しずる 作/ LUNAカスタム
最初の印象が瞳がちょっとだけ大きすぎるかな? と思いました。ほんのわずかでずいぶん印象が変わります。
でもアニメ顔の瞳の大きさは好みなので、意見は意見として聞いてくださいね。
文面をみたらご自分の創作ドールアイだったのですね。それを使うためにアイホールも大きく開いて作られています。
瞳の周りのペイントも丁寧できれい、よくできていると思います。

no21 暮乃あかり 作/ 満足げな男の子
植毛ヘッドを少しずつ丁寧に仕上げてとてもきれいでファンタジックな子が誕生しています。すごくいい雰囲気です。
技術的なことでいうと、小さいヘッドの小さいメイク、使う道具次第でいろいろ変わります。
ふんわりとした感じが好きだったら今のままで十分な気がしますし、もっと細かく丁寧にメイクされるともっとはっきりと意志の伝わるくりっとした子もできるようになります。道具と技術を覚えるのもカスタムの楽しさです。センスがとても素晴らしいので、楽しみです。

no22 カナメノハルト 作/ サマーグレーテル
アニメ系からはいってこられたのでしょうか? メイクが力強くてとても印象的です。47グレーテルは60グレーテルよりもややぼかした淡い感じに作ったので、ひょっとしたら60グレーテルのメイクの方が向いているかなと感じました。大きいグレーテルヘッドは造形の凹凸が深くてはっきりしているのでメイクも力強さが必要で大胆なメイクが似合う子です。
それでもこのサマーグレーテルはとてもよくできていると思います。パステルとか使って、もう少しだけ柔らかいぼかした感じや薄い微妙な部分への配慮ができるようになると、リアル系がもっと活きてくると思います。テクニックだけじゃなくて道具や道具の工夫でだいぶ変わりますよ。好きで描かれている人の気持ちが一杯あふれていて伝わってくるいいメイクだなと思いました。

no23 カナメノハルト 作/ 吸血鬼のお嬢様
吸血鬼とは思えない可愛いフェアリーになったような。衣装は吸血鬼風だけどお顔のどこかにもう一工夫必要だったかもしれませんね。でも1/3の子のメイクと違って、こちらの子はすごくナチュラルないいメイクができているように見受けられます。というか写真の撮り方がもう少し正面からあるいは、もう少し雰囲気を考えて撮られたらよかったのですが。ちょっと角度が悪くてよく見れないのが残念です。



原画・ぬいぐるみ部門
投稿数の割にハイレベルの作品が一杯で楽しく見させていただきました。表彰も結構悩んでしまいました。みなさんそれぞれに一生懸命考えて描いていただいてありがとうございます。アニメイラスト原画で可愛い衣装は3次元化するともっと可愛くなります。ただしよくあるような感じというのはあまり評価しません。そういう視点で見させていただいています。

01: 作/ さくらんぼっ娘ドール
可愛い娘ドールだと思います。萌え萌えですね。ドール本体、衣装だけではなくアイや口元、靴やウィッグまで細部まできれいなイラストでとてもよく表現されています。どこにも非がないぐらい完成度も高いですし可愛いイラストがきれいなのですが、少しこなれているところが気になりました。もう少し独創的な個性とか欲しい気がします。

G02: 十六夜姫乃 作/ ゴスシスター
一生懸杏命描いていただいて雰囲気出ていますね。ゴスな感じのシスター、いると可愛いでしょうね。スカートや袖のワンポイントがとても効いていい感じだと思います。

G03: 杏 作/ 逆十字悪魔ドール
さくらんぼっ娘ドールとはまた違ったパンクな子です。とても上手によく細部まで表現できていて素晴らしいと思います。
ただ、こちらも前作と同じで、よくある感じになっているのが、気になります。とても上手で、細かいところまで指定がされてて大事なポイントもきちんとできていますが、イラストが上手という部分とは別に何か新しさが欲しいなと思いました。


G04: もみじ 作/ 騎士見習い
少年と青年の中間ぐらいの男子ドールで騎士スタイル、ドールヘッド本体はあくまでもアニメスタイルで本物の人間とは違うといった感じ、おっしゃっているアニメリアルはパラボックスの目指している境地です。ヘッドをいろいろ出していますが、なかなかその具現化が難しくて一杯試行錯誤しています。衣装も同様です。ドール衣装はボディとの関係がかなり影響されます。イラストからボディ、ヘッド含めて全て作れば感じは出るのですが、既存のボディでは衣装が活きなかったり難しいです。
1/3の大きい子では、なかなかぴったりのボディがなく、1/6のリアルボディが意外と似合いそうな気がしました。イラストもとても上手に描けて素晴らしいのですが、結構リアルなイラストなので、ドール化以外と難しそうです。評価に迷ってしまいました。

G05: 蜜華 作/ 深海の祈り
とてもきれいな海中の人形のイラストです。時々こういった人魚ドールの応募があるので、人魚は根強い人気なのかなと思います。ただし人魚ドールは再現が大変そうです。

G06: nyantora 作/ ma cherie
シンプルでしっかりしたメッセージが伝わる素敵な作品です。イラストの完成度も表現されている内容も素晴らしいです。
小さいサイズの旧態関節人形のようなボディ、欲しいなとずっと思っています。ヘッドも結構大きいサイズのリアルアニメ調、女の子が欲しい要素が一杯入っている気がします。パラボックスのコンセプトにかなり近いニーズが詰まっています。
耳や尻尾の表現が少し寂しい、洋服など全体的にちょっと硬い気がします。もう少し柔らかい雰囲気とアニメポップな軽さが必要かなと感じました。感性の問題なので、好みで評価が変わるかと思いますが、準優秀賞ではなく佳作に選ばせていただいた理由はその辺です。


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